表現することで人は心のバランスをとっていた

私がアートセラピーの道へと深く入って行ったのは

1995年の阪神淡路大震災がきっかけです。

当時はアートセラピーという言葉も知りませんでした。

避難所でこどもたちと一緒に、

絵を描く時間を持つボランティア活動に参加したことです。

それまでは、色彩心理をベースにして、

主には大人の方へ自由に何かかを作ってもらうような教室を友人と展開していました。

心理学には興味はあって、多少は勉強はしていましたが、深い知識もなく、

もう30年近く前なので、記憶も定かではないのですが、

もちろん、トラウマということもよく知らなかったと思います。

そんな私でしたが、

子どもたちのところにいき、アートの画材を準備するということしかできない中で、

子どもたちは皆、自由に何かを表現して、お話しして、元気に走って帰っていく

その姿に、逆に私自身が癒されていた体験をした記憶があります。

アートで表現すること自体で

その子の中で必要な癒しを、

自分で自分に施すことができている

これはすごいことだなぁと

実感しました。

カウンセリングやらコーチングとかない時代、

何か抱えきれないことが起こったり、

これから先どうしたらいいかわからない時、

何かしらで表現することで、

人は心のバランスをとっていたと思います。

今でも残されている

様々な謎多き原始のアート作品のいくつかは

そのためのものだったんだろうなと思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

飛南 吏玲(森すみれ)
(表現セラピスト/VoxMundiSchool認定ヨガ・オブ・ボイスティーチャー)
阪神淡路大震災後のボランティアをきっかけにアートセラピーに取り組み、1997年より子どもや大人の自由創作スペース「ミューズハウス」をスタート。2006年にアーツ・コミュニケーション・ラボを設立。心理学、アーツセラピーに関する研究を続けながら、講座を展開して、アーツセラピーの普及にも力を注ぐ。また、2015年、声を自由にし、声を通して自分の本質へと導くヨガ・オブ・ボイス(アメリカVox Mudi School)の日本人ではじめてティーチャーのサーティフィケートを取得。
現在は、神戸を拠点に講座やワークショップ、オンラインクラスのほか、宿泊型の自然のと触れ合うアートリトリートを開催。シャーマニックな場、要素を大切にして、アーツセラピー 、ヨガ・オブ・ボイスを提供している。
薬剤師としての経歴もあり「Art as Medicine」薬の代替としてのアートこそ、これからの時代は必要だと考えている。
その他、2012年からは毎年、Touch Artsプロジェクトの代表として、ボランティアベースで、「大人も子どもも自由にアートで表現できる場」としてのイベントを開催し続けている。

コメント

コメントする

目次